yuki_life_yukiのブログ

自分の人生を振り返り、未来に向けて考えるブログ

看護師時代 その1

専門学校を無事卒業した私は、総合病院に就職しました。隣の市に職場があったので、車通勤になりました。


入社する前に数日間、職場体験がありました。病棟を見学し、担当の看護師1人について廻っていました。


呼吸器系の病棟だったので、術前の処置や看護・術後の看護や色々な検査を見学しました。


入社する病院の職場環境などが、より深く知ることが出来て良かったと思いました。


そして入社式を迎えました。社会人になったと同時に、看護師としての職務に身を引き締めた瞬間でした。


その後は数日間は新人研修で、接偶や社会人としての基本的な事などを学びました。


同期とも仲良くなり、これからの仕事が期待と不安な気持ちでいっぱいでした。


私は産婦人科などの混合病棟に配属されました。同期は1人いて、その人と共に励まし合いながら勤務していました。


学生の実習とは全く違い、何もかもが初めてな事ばかりでした。新人看護師には、1人1人プリセプターと言って教育係がついていました。


そのプリセプター看護師について廻り、色々と教えてもらっていました。


日々の業務や環境に慣れるのに必死で、仕事が終わり帰宅した頃には疲れで倒れるように寝ていました。


それでも頑張って体を起こし、その日知った疾患や処置などを振り返って勉強したりしていました。


けれど体力などついていかず、やらなければいけないことを後回しして、やっていない事が多くなり、プリセプター看護師から怒られる事が増えていってしまいました。


何とか頑張って課題などクリアし、就職してから3ヶ月後には1人立ち出来るまでになりました。


1人立ち出来たと言っても、まだまだで…。失敗やらどうしていいか分からない事だらけで、日々泣いていました。


言われた事をすぐに実践出来ないこと・言われた事すぐに忘れてしまうこと・分からないことを分からないって言えないこと・指示がないと動けないことなど、自分でも気を付けなきゃ・積極的にならなきゃなど反省すべきことがたくさんありました。


人の命を預かっているという責任や、少しのミスで重大なことに繋がるといったことを、甘く考えていたのかも知れません。


そんな気持ちのまま職場に行き、先輩看護師からこっぴどく注意され、いつも暗い顔ばかりしていました。


そんな中1人の先輩看護師から言われた言葉があります。


『人の命を預かる現場だから、言われて当たり前のことをみんな言っているのよ。言われている内が華で、あなたに成長して一人前の看護師になって欲しいからよ。今は辛いかも知れないけど、患者さんの所に行くときは女優になった気持ちで行かないとね。笑顔は大切だよ。』


その通りだなと、その時思いました。そしてその言葉に救われました。


どんなに辛いことがあっても、患者さんの前では笑顔でいないと、逆に患者さんに嫌な気持ちにさせてしまいますし…。


自分が患者さんなら、そんな看護師に見てもらいたくないと思っちゃいます。


どんなに辛くても、なるべく患者さんの前では笑顔でいるように心がけました。