専門学校 看護の道 ⑤ その1
3年生になり、卒業する年になりました。
実習の科目も多くなり、本格的に忙しくなってきました。
レポートの量も次第に多くなり、睡眠を削って色々試行錯誤しながら頑張って書いていました。
自分で考えた看護計画も、担当指導教員からダメ出しばかりされ…。私からの視点と、教員からの視点が違っていたからでした。
私は全く患者さんの事が見えていなかったのです…。見えたとしてもうまくレポートとして書くことが出来なかったし、どういう風にしていいか分からない状態でした。
実習のことで、精神的にいっぱいいっぱいになってしまいました。
そのためいつも担当指導教員達からは、「あなたは何で看護師になろうと思ったの?」「あなたは看護師に向いてない」と言われました。
なんとか実習をやり遂げたものの、2つの実習の単位を落としてしまい、留年することになってしまいました。
実習の時に感じていた「壁」…。「看護の壁」という大きな壁にぶち当たってしまい、乗り越えることが出来ませんでした。
留年になってしまったこと・大きな壁にぶち当たってしまったことで、ものすごくショックを受けました。
ショックのあまり…、自分のことなのに、なぜか他人事のように思ってしまう自分がいました。
「実習という目先の物事だけで、頭がいっぱいだった」「どのようにしたら患者さんの視点が見えたんだろう」色々考えてしまい、泣く日々が続きました。
そしていつしか「もうこれ以上ムリ、学校辞めたい」と思うようになり…。色々考えすぎて、自分がおかしくなりそうでした。
看護師になるため、6年勉強してきた私。もし今夢を諦めたら、頑張ってきた時間が無駄になってしまう。
逃げるのは本当に簡単!
けど本当に今逃げて後悔しないのか?
ここまで頑張って来たんじゃないのか?
何度も何度も、自分に問いかけました。
そして悩んで出した結果は、諦めずに頑張って最後までやり遂げること…でした。